フリーランスが厚生年金に加入する方法|パート就職・法人化と、国民年金のまま年金を増やす方法【2026年】

社会保険料削減





フリーランスが厚生年金に加入する方法|将来の年金シミュレーション付き

  1. フリーランスが厚生年金に加入する方法|将来の年金シミュレーション付き
  2. 【深刻】フリーランスの年金不安|国民年金だけで月70,608円
  3. 国民年金 vs 厚生年金|受給額の圧倒的な差
  4. フリーランスが厚生年金に加入する方法
    1. 方法①:パートタイム就職(週20時間以上勤務)
      1. 加入条件
      2. メリット
      3. デメリット
    2. 方法②:マイクロ法人設立
      1. 設立の流れ
      2. メリット
      3. デメリット
    3. 方法③:国民年金のまま年金を増やす(付加年金・国民年金基金・iDeCo)
  5. 厚生年金に入る2つの方法を比較|あなたに合うのはどれ?
  6. 【シミュレーション】厚生年金加入で年金はいくら増える?
    1. 条件設定
    2. ケース①:20年間厚生年金に加入した場合(35歳→55歳)
    3. ケース②:30年間厚生年金に加入した場合(35歳→65歳)
  7. 国民年金基金・iDeCoとの比較|どれが一番お得?
    1. 結論:厚生年金が最もお得な理由
  8. 厚生年金に入れない場合の選択肢(2026年10月時点)
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. フリーランスが厚生年金に加入するのは違法ではないですか?
    2. Q2. マイクロ法人を設立したら、個人事業主をやめる必要がありますか?
    3. Q3. 役員報酬をいくらに設定すればいいですか?
    4. Q4. 厚生年金と国民年金基金は併用できますか?
    5. Q5. パートタイムで厚生年金に加入する場合、週何時間働く必要がありますか?
    6. Q6. マイクロ法人の運営コストはどれくらいかかりますか?
    7. Q7. 厚生年金に加入すると、将来いくらもらえますか?
    8. Q8. 社会保険料削減サービスは怪しくないですか?
    9. Q9. 厚生年金に加入すると国民年金はどうなりますか?
    10. Q10. フリーランスで年収が低い場合、厚生年金に加入する意味はありますか?
  10. まとめ|フリーランスこそ厚生年金で老後に備えよう

フリーランスが厚生年金に加入する方法|将来の年金シミュレーション付き

✅ この記事でわかること

  • フリーランスが厚生年金に加入する3つの方法
  • 将来もらえる年金額のシミュレーション
  • 国民年金のみとの違いと選び方

「フリーランスって国民年金だけだと老後が不安…」
「会社員時代の厚生年金が懐かしい…」
そんな悩みを抱えていませんか?

実は、フリーランスでも厚生年金に加入する方法があります。国民年金だけだと月70,608円(令和8年度)ですが、厚生年金に加入すれば将来の年金額を上乗せできます(増額幅は標準報酬月額で決まります)。

本記事では、フリーランスが厚生年金に加入する3つの方法と、それぞれのメリット・デメリット、さらに将来の年金シミュレーションまで徹底解説します。

セツヤくん
セツヤくん

フリーランスでも厚生年金に入れるの?国民年金だけじゃ老後不安なんだけど…

イソロくん
イソロくん

実は3つ方法があるんだ。それぞれ詳しく説明するね。

【深刻】フリーランスの年金不安|国民年金だけで月70,608円

🔶 重要ポイント

この記事の要点を押さえて、最適な選択をしましょう。

フリーランス・個人事業主は、基本的に国民年金のみに加入します。令和8年度(2026年度)の国民年金満額受給額は、年間847,300円(月額70,608円)です。

一方、老後の最低生活費は生命保険文化センターの調査によると月額23.2万円、ゆとりある老後には月額37.9万円が必要とされています。

つまり、国民年金だけでは毎月約16万円以上の赤字が発生する計算です。この赤字を補填するためには、老後30年間で最低でも約5,760万円の貯蓄が必要になります。

📌 ポイント
国民年金だけでは老後の生活は厳しく、会社員との年金格差は歴然としています。
セツヤくん
セツヤくん

実際どれくらい年金額変わるの?

イソロくん
イソロくん

国民年金だけだと月6.8万だけど、厚生年金にも入ると将来の年金が上乗せされるよ。ただし社保サービス経由は標準報酬月額が最低等級(88,000円)になることが多く、増額は20年加入で月約9,600円と控えめなんだ。

【2026年10月 更新】2026年9月14日、厚生労働省は役員ではない正社員(従業員)として加入する型についても通知を出し(保保発0914第2号)、同日公表の事業所調査では11,610人が資格を喪失しました(8月31日時点)。従業員型のソロコンシェルジュも9月14日で現行サービスを終了しています。このため、本記事の「乗り換え先」「従業員型なら安全」とする部分は削除・修正しました。最新の整理は「個人事業主が入れる社会保険」は怪しい?、資格を失った方の手続きはこちら。

国民年金 vs 厚生年金|受給額の圧倒的な差

国民年金と厚生年金の違いを表で比較してみましょう。

項目 国民年金(フリーランス) 厚生年金(会社員)
加入対象 20歳以上60歳未満の全国民 厚生年金適用事業所の従業員
保険料(令和7年度) 月額17,510円(定額) 標準報酬月額×18.3%(会社と折半)
受給額(標準モデル) 月額約7.1万円 月額約23.0万円(老齢基礎年金含む)※
年間受給額 約84.7万円 約276万円
老後30年間の総受給額 約2,542万円 約8,280万円

※この月額23.0万円は、平均標準報酬月額43.9万円で40年間加入した標準的な会社員モデル(令和7年度)の参考値です。

この表からわかるように、厚生年金と国民年金では老後30年間で約2,800万円以上の差が生まれます。これは住宅ローン1軒分に相当する金額です。

フリーランスが厚生年金に加入する方法

「フリーランスは厚生年金に加入できない」と思われがちですが、パートタイム就職と法人化の2つの方法で加入できます。加入しない場合も、国民年金に上乗せする方法があります。

方法①:パートタイム就職(週20時間以上勤務)

最もシンプルな方法は、パートタイムやアルバイトとして企業に雇用されることです。

加入条件

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 月額賃金が8.8万円以上
  • 2ヶ月を超える雇用見込みがある
  • 学生でないこと
  • 従業員数101人以上の企業、または厚生年金加入について労使合意がある企業

この条件を満たせば、パートタイムでも厚生年金に加入できます。フリーランスの仕事と並行して週3日程度のパート勤務をすることで、厚生年金の恩恵を受けられます。

メリット

  • 初期費用ゼロで厚生年金に加入できる
  • 会社が保険料の半分を負担してくれる
  • 健康保険も同時に加入できる(傷病手当金・出産手当金などの給付あり)
  • 安定収入も得られる

デメリット

  • 週20時間以上の拘束時間が必要
  • フリーランスの仕事時間が減る
  • 雇用主の都合で解雇される可能性がある
  • 就職先を探す手間がかかる
💡 こんな人におすすめ
フリーランスの仕事が軌道に乗っておらず、安定収入も欲しい人。初期費用をかけずに厚生年金に加入したい人。

方法②:マイクロ法人設立

マイクロ法人とは、フリーランスや個人事業主が税金対策や厚生年金加入を目的に設立する小規模法人のことです。自分が代表取締役となり、自分に役員報酬を支払うことで厚生年金に加入します。

設立の流れ

  1. 合同会社または株式会社を設立(合同会社の方が設立費用が安い)
  2. 法務局で登記手続き(費用:合同会社約6~10万円、株式会社約20~25万円)
  3. 年金事務所で健康保険・厚生年金の加入手続き
  4. 役員報酬を設定し、自分に支払う

メリット

  • 役員報酬を最低限に設定すれば、社会保険料を抑えられる
  • 法人税の優遇措置を受けられる(所得800万円以下は税率15%)
  • 経費の幅が広がる(自宅家賃の一部、車両費など)
  • 社会的信用が向上し、取引先や融資の審査で有利になる
  • 個人事業主として確定申告も継続できる(二刀流)

デメリット

  • 設立費用が6~25万円かかる
  • 法人住民税の均等割(年間約7万円)が毎年発生
  • 社会保険料は個人負担分+法人負担分の両方を実質自分で支払う
  • 会計処理や税務申告が複雑になる(税理士費用が年間10~30万円程度)
  • 役員報酬が低すぎると厚生年金の受給額も少なくなる
💡 こんな人におすすめ
年収500万円以上のフリーランスで、節税と厚生年金加入を同時に実現したい人。長期的な資産形成を重視する人。

方法③:国民年金のまま年金を増やす(付加年金・国民年金基金・iDeCo)

厚生年金に入れない場合でも、国民年金に上乗せする方法があります。付加年金(月400円)、国民年金基金、iDeCo(2026年12月分から第1号は国民年金基金と合わせて月7.5万円まで)です。いずれも掛金は所得控除の対象になります(付加年金・iDeCo改正2026)。

社保加入サービスについて:個人事業主のまま会社の役員・正社員として社保に入るサービスは、2026年3月18日の通達と9月14日の通知で扱いが厳しくなり、9月の事業所調査では11,610人が資格を喪失しました(詳しくはこちら)。

厚生年金に入る2つの方法を比較|あなたに合うのはどれ?

項目 パートタイム就職 マイクロ法人設立
初期費用 0円 6~25万円
月額コスト 保険料(会社と折半) 保険料+均等割+税理士費用
手続きの手間 就職活動が必要 設立・税務申告が複雑
時間的拘束 週20時間以上 なし
節税効果 なし 高い
おすすめ年収 ~300万円 500万円以上

【シミュレーション】厚生年金加入で年金はいくら増える?

具体的な数字で、厚生年金加入の効果を見てみましょう。

条件設定

  • 現在35歳のフリーランス
  • 月額役員報酬または給与:15万円
  • 厚生年金保険料:月額約2.7万円(本人負担1.35万円+会社負担1.35万円)

ケース①:20年間厚生年金に加入した場合(35歳→55歳)

国民年金のみの場合:

  • 65歳からの年金受給額:月額約7.1万円
  • 老後30年間の総受給額:約2,542万円

厚生年金20年加入の場合:

  • 老齢基礎年金:月額約7.1万円
  • 老齢厚生年金:月額約2.5万円(15万円×20年×0.005481×12ヶ月÷12ヶ月で概算)
  • 合計:月額約9.6万円
  • 老後30年間の総受給額:約3,442万円
  • 差額:+900万円

ケース②:30年間厚生年金に加入した場合(35歳→65歳)

国民年金のみの場合:

  • 65歳からの年金受給額:月額約7.1万円
  • 老後30年間の総受給額:約2,542万円

厚生年金30年加入の場合:

  • 老齢基礎年金:月額約7.1万円
  • 老齢厚生年金:月額約3.7万円(15万円×30年×0.005481×12ヶ月÷12ヶ月で概算)
  • 合計:月額約10.8万円
  • 老後30年間の総受給額:約3,874万円
  • 差額:+1,332万円

※上記は概算であり、実際の受給額は加入期間や報酬月額、物価スライドなどにより変動します。詳細は日本年金機構の「ねんきんネット」でシミュレーションできます。

国民年金基金・iDeCoとの比較|どれが一番お得?

厚生年金以外にも、フリーランスが老後に備える方法として「国民年金基金」と「iDeCo」があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目 厚生年金 国民年金基金 iDeCo
加入資格 厚生年金適用事業所の従業員または役員 国民年金第1号被保険者 20歳以上65歳未満
掛金上限 標準報酬月額による 月額6.8万円 月額6.8万円(第1号被保険者)
受給額 報酬比例で計算 加入プランにより確定 運用成績による(変動)
元本保証 あり(物価スライド) あり なし(運用商品による)
所得控除 なし(社会保険料控除) 全額控除 全額控除
会社負担 あり(保険料の半分) なし なし
途中解約 雇用終了で脱退 原則不可 原則60歳まで不可
おすすめ度 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆

結論:厚生年金が最もお得な理由

厚生年金が最もお得な理由は、会社が保険料の半分を負担してくれる点です。マイクロ法人の場合は実質自己負担ですが、パートタイム就職なら本当に会社が半分負担してくれます。

また、国民年金基金やiDeCoは掛金の上限が合わせて月額6.8万円ですが、厚生年金なら報酬月額に応じてそれ以上の年金額を積み立てられます。

ただし、併用も可能です。厚生年金に加入しながら、余裕があればiDeCoで追加の資産形成をするのも賢い選択です。

⚠️ 注意

社会保険料削減サービスには、実態のない形式的加入など法的にグレーなスキームも存在します。選ぶ際は運営実績・透明性・サポート体制を必ず確認し、信頼できるサービスを選びましょう。

厚生年金に入れない場合の選択肢(2026年10月時点)

個人事業主のまま会社の役員・正社員として厚生年金に入るサービスは、2026年9月14日の通知で扱いが厳しくなりました。

よくある質問(FAQ)

Q1. フリーランスが厚生年金に加入するのは違法ではないですか?

A. 違法ではありません。パートタイム就職やマイクロ法人設立は、法律で認められた正当な方法です。ただし、形式だけの雇用契約や、実態のない法人設立は問題になる可能性があるため、実態を伴った加入が必要です。

Q2. マイクロ法人を設立したら、個人事業主をやめる必要がありますか?

A. いいえ、やめる必要はありません。マイクロ法人と個人事業主は並行して運営できます(いわゆる「二刀流」)。法人では最低限の役員報酬で厚生年金に加入し、メインの事業は個人事業主として継続するケースが多いです。

Q3. 役員報酬をいくらに設定すればいいですか?

A. 一般的には月額10~15万円が多いです。これは厚生年金の最低等級(月額8.8万円)以上で、かつ社会保険料負担が過大にならない範囲です。ただし、将来の年金受給額を増やしたい場合は、報酬を高めに設定する選択肢もあります。税理士に相談することをおすすめします。

Q4. 厚生年金と国民年金基金は併用できますか?

A. いいえ、併用できません。厚生年金に加入すると、国民年金第2号被保険者となり、国民年金基金には加入できなくなります。ただし、iDeCoは併用可能です(掛金上限は月額2.3万円)。

Q5. パートタイムで厚生年金に加入する場合、週何時間働く必要がありますか?

A. 週20時間以上です。また、月額賃金8.8万円以上、2ヶ月を超える雇用見込みなどの条件も満たす必要があります。週3日×7時間勤務などで条件を満たせます。

Q6. マイクロ法人の運営コストはどれくらいかかりますか?

A. 主なコストは以下の通りです。
・法人住民税均等割:年間約7万円
・税理士費用:年間10~30万円
・社会保険料:役員報酬に応じて変動
・その他(会計ソフト、銀行口座維持費など):年間数万円
合計で年間20~50万円程度が目安です。

Q7. 厚生年金に加入すると、将来いくらもらえますか?

A. 厚生年金の受給額は、「平均標準報酬月額×加入月数×0.005481」で計算されます。例えば、月額15万円の報酬で30年間加入した場合、月額約3.7万円の老齢厚生年金が国民年金に上乗せされます。詳しくは日本年金機構の「ねんきんネット」でシミュレーションできます。

Q8. 社会保険料削減サービスは怪しくないですか?

A. 2026年3月18日の通達(役員型)と9月14日の通知(正社員型・従業員型)で、会費が報酬を上回る・勤務が形だけといった場合は資格を認めない考え方が示され、事業所調査では11,610人が資格を喪失しました。加入前の確認ポイントは「個人事業主が入れる社会保険は怪しい?」の記事にまとめています。

Q9. 厚生年金に加入すると国民年金はどうなりますか?

A. 厚生年金に加入すると、国民年金第2号被保険者となります。厚生年金保険料に国民年金保険料が含まれているため、別途国民年金保険料を支払う必要はありません。将来は老齢基礎年金(国民年金分)と老齢厚生年金の両方を受給できます。

Q10. フリーランスで年収が低い場合、厚生年金に加入する意味はありますか?

A. 年収が低くても、厚生年金に加入する意味は大きいです。特にパートタイム就職なら、会社が保険料の半分を負担してくれるため、少ない自己負担で将来の年金を増やせます。また、健康保険の傷病手当金など、国民健康保険にはない給付も受けられます。

💡 【2026年12月のiDeCo改正】「iDeCoの枠が減る」デメリットは大幅に縮小します

これまでは、社会保険に加入すると国民年金第1号(自営業)のiDeCo上限 月68,000円を失い、第2号(会社員)の枠 月23,000円に下がる点がデメリットとされてきました。しかし2026年12月の改正で、企業年金のない第2号のiDeCo上限が月23,000円→62,000円へ引き上げられます(2027年1月引落分から適用)。改正後は第1号75,000円・第2号62,000円となり、その差は月13,000円程度に縮小。社会保険へ切り替えても、iDeCoをほぼ同じように活用できるようになります(勤務先に企業年金がある場合は上限が異なります。実際の枠は加入状況により変動します)。

まとめ|フリーランスこそ厚生年金で老後に備えよう

フリーランスが厚生年金に加入する3つの方法をおさらいします。

  1. パートタイム就職(週20時間以上):初期費用ゼロ、会社が保険料半分負担
  2. マイクロ法人設立:節税効果大、年収500万円以上なら特にお得
  3. 国民年金のまま上乗せ:付加年金・国民年金基金・iDeCo

厚生年金に加入すれば、国民年金だけの場合と比べて老後の年金受給額が増えます。

「老後が不安」「年金を増やしたい」と感じているフリーランスの方は、ぜひ今回紹介した方法を検討してみてください。

執筆者ソロ節約ラボ編集部

運営・執筆は、東京都内で活動するパーソナルトレーナー・個人事業主。国民健康保険料の高さに悩み、社会保険切替サービス「ソロコンシェルジュ」の元加入者です(2026年9月14日のサービス終了まで約10か月加入)。制度の記述は厚生労働省・日本年金機構・協会けんぽ等の一次情報と、加入していた当事者としての経験に基づいています。

運営者情報・編集方針

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