最終更新日:2026年5月11日
ソロコンシェルジュに加入したら確定申告ってどう変わるんですか?今までは事業所得だけだったから簡単だったんですけど、給与も発生すると複雑になりそうで不安です。
大丈夫です。仕組みを理解すれば実はシンプルで、freeeやマネーフォワードのソフトを使えば自分でできます。順を追って整理しましょう。
ソロコンシェルジュに加入した個人事業主の確定申告は、「事業所得」と「給与所得」の二重申告構造になります。これまで事業所得だけで完結していた方は、初年度に少し戸惑うかもしれません。本記事では、社会保険料削減サービス専業メディアの運営者であり、パーソナルトレーナー本業のフリーランスとして実際にソロコンシェルジュに加入している立場から、確定申告の流れと注意点を整理します。
税理士監修ではないため最終判断は必ず顧問税理士にご確認いただきたいですが、自分で申告する方も、税理士に依頼する方も、全体像を把握するための材料として活用してください。
✅ この記事でわかること
- ソロコンシェルジュ加入者の確定申告の全体構造
- 給与所得と事業所得を合算する具体的な手順
- 源泉徴収票の見方と確定申告書への転記方法
- 社会保険料控除を漏れなく適用するコツ
- 確定申告ソフト(freee・マネーフォワード)の活用方法
- 初年度に陥りやすい7つのミスと回避策
⚠️ 注意
本記事は税理士監修ではありません。個別の税務処理は、加入者の事業内容・所得構成・自治体により判断が分かれる場合があります。実際の確定申告は顧問税理士または税務署に最終確認を取った上で行ってください。本記事はあくまで一般的な考え方を整理した情報提供です。
1. ソロコンシェルジュ加入者の確定申告の全体像
まず、ソロコン加入で確定申告はどう変わるんですか?
シンプルに言うと、申告する所得が「1種類」から「2種類」に増えます。だけど、複雑になるのはほんの数項目だけです。
1-1. 二重申告構造の全体像
| 項目 | ソロコン加入前 | ソロコン加入後 |
|---|---|---|
| 所得の種類 | 事業所得のみ | 事業所得+給与所得 |
| 必要書類 | 事業の帳簿・領収書 | 上記+源泉徴収票 |
| 社会保険料控除 | 国保+国民年金の支払額 | 給与から天引きされた社保料 |
| 給与所得控除 | 該当なし | 自動適用(最低65万円) |
| 作業量の体感 | 基準 | プラス10〜20分程度 |
1-2. 確定申告は引き続き必要(年末調整だけでは完結しない)
ソロコンシェルジュからの給与については運営会社が年末調整を行いますが、それだけで確定申告が不要になることはありません。本業の事業所得がある以上、確定申告で事業所得と給与所得を合算する義務があります。
年末調整は給与所得部分の暫定計算であり、最終的な税額は確定申告で確定するという理解が正しいです。
1-3. 申告期間と提出方法
- 申告期間:原則、毎年2月16日〜3月15日(土日祝日の場合は翌営業日)
- 提出方法:e-Tax(オンライン)または税務署への提出(持参・郵送)
- 使用ソフト:freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの青色申告オンライン等
2024年からはマイナポータル連携により、源泉徴収票の情報が自動でe-Taxに取り込めるケースもあります(運営会社の対応状況による)。
2. 確定申告に必要な書類リスト
何を準備しておけばいいですか?
事業所得分の通常書類に、ソロコン特有の書類を3点追加するだけです。
2-1. ソロコン特有の必要書類
| 書類 | 入手元 | 用途 |
|---|---|---|
| 源泉徴収票 | 運営会社(年明け1月頃発行) | 給与所得・社会保険料控除の転記 |
| 給与明細(月次) | Esia-Zero(運営会社の勤怠システム) | 月次の確認・記録 |
| 健康保険・厚生年金の納付記録 | ねんきんネット等 | 控除額の確認 |
2-2. 通常の事業所得書類
- 売上の請求書控え・入金記録
- 経費の領収書・レシート
- 確定申告ソフトで作成した青色申告決算書(or 収支内訳書)
- マイナンバーカード or 通知カード+本人確認書類
- 銀行口座情報(還付金受取用)
2-3. 控除関連の書類
- iDeCoの掛金払込証明書
- 小規模企業共済の掛金払込証明書
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- ふるさと納税の寄附金受領証明書
- 医療費の領収書(医療費控除を申請する場合)
- 住宅ローン控除関連書類(該当者のみ)
📝 補足
2020年分以降の確定申告から、源泉徴収票そのものの税務署への提出(添付)は不要になりました。ただし、申告書作成時に内容を転記するため、手元には保管しておく必要があります。最低5年間(青色申告は7年間)保存することが推奨されます。
3. 源泉徴収票の見方|どこを確定申告書に転記するか
源泉徴収票って項目がたくさんあって、どこを見ればいいか分かりません。
確定申告で使うのは大きく4箇所です。これだけ覚えれば十分です。
3-1. 確定申告で使う4つの数字
| 源泉徴収票の項目 | 意味 | 確定申告書の記入先 |
|---|---|---|
| ①支払金額 | 給与の年間総額(年収) | 第一表「収入金額等・給与」 |
| ②給与所得控除後の金額 | 給与所得(給与所得控除を引いた額) | 第一表「所得金額等・給与」 |
| ③社会保険料等の金額 | 給与から天引きされた社会保険料 | 第一表「社会保険料控除」 |
| ④源泉徴収税額 | 既に納付した所得税額 | 第一表「源泉徴収税額」 |
3-2. ソロコンシェルジュの源泉徴収票で予想される数字感
公式情報の月額総支給16,500円をベースに想定すると、年間の数字感は次のようになります(参考値)。
- 支払金額:約 198,000円(16,500円 × 12ヶ月)
- 給与所得控除後の金額:給与所得控除65万円が適用されるため、課税対象の給与所得は0円扱いになるケースが多い
- 社会保険料等の金額:年間の社会保険料天引き分(健康保険料・厚生年金保険料)
- 源泉徴収税額:天引きされた所得税
💡 重要ポイント
給与収入が103万円以下の場合、給与所得控除65万円と基礎控除48万円により、給与所得部分の所得税は0円になるケースがあります。ただし事業所得と合算した時の総所得で税額が変わるため、確定申告は必須です。
4. 確定申告書の書き方|事業所得×給与所得の合算手順
具体的にどんな順番で書いていけばいいですか?
5ステップで完了します。確定申告ソフトを使えば、ほぼ自動的にこの順序で進めます。
4-1. ステップ①:事業所得を計算する
本業の売上・経費を集計し、青色申告決算書(または収支内訳書)を作成します。
- 売上から経費を差し引いて事業所得を計算
- 青色申告者は青色申告特別控除(最大65万円)を適用
- この金額が確定申告書第一表「収入金額等・事業」「所得金額等・事業」に転記される
4-2. ステップ②:給与所得を転記する
源泉徴収票から第一表に転記します。
- 「支払金額」を第一表「収入金額等・給与」へ
- 「給与所得控除後の金額」を第一表「所得金額等・給与」へ
4-3. ステップ③:所得控除を集計する
事業所得・給与所得を合算した後、所得控除を適用します。
- 社会保険料控除:源泉徴収票の「社会保険料等の金額」を転記
- 基礎控除:48万円(合計所得金額2,400万円以下の場合)
- 小規模企業共済等掛金控除:iDeCo・小規模企業共済の掛金
- 生命保険料控除:控除証明書の数字を転記
- 地震保険料控除:控除証明書の数字を転記
- 配偶者控除・扶養控除:該当する場合
- 医療費控除:医療費が年間10万円超の場合
- 寄附金控除:ふるさと納税等
4-4. ステップ④:所得税を計算する
総所得から所得控除を引いた課税所得に、所得税率を適用して所得税を算出します。確定申告ソフトを使えば自動計算されます。
4-5. ステップ⑤:源泉徴収税額を差し引く
計算された所得税から、源泉徴収票の「源泉徴収税額」を差し引き、最終的な納税額(または還付額)が確定します。
✅ 還付になるケース
給与から既に天引きされていた所得税が、最終的な所得税額より多かった場合、差額が還付されます。事業所得が赤字や少額で、給与所得から所得税が大きく天引きされている場合は還付されやすい傾向にあります。
5. 社会保険料控除を漏れなく適用するコツ
社会保険料控除って、どこまで対象になるんですか?
「実際に支払った社会保険料は全て」が原則です。ソロコン加入時には特に注意すべき点があります。
5-1. 社会保険料控除の対象
| 対象 | 確認方法 |
|---|---|
| 給与から天引きされた健康保険料 | 源泉徴収票「社会保険料等の金額」 |
| 給与から天引きされた厚生年金保険料 | 同上 |
| 加入前に支払った国保・国民年金(移行年のみ) | 納付通知書・領収書 |
| 扶養家族分の社会保険料を自分で支払った場合 | 納付記録 |
5-2. 移行年(加入初年度)の特殊事情
ソロコンシェルジュ加入の初年度は、年の途中で国保→社保に切り替わるパターンが一般的です。この場合、その年の社会保険料控除には「加入前の国保・国民年金」と「加入後の天引き社保料」の両方が含まれます。両方を漏れなく合算してください。
5-3. 二重計上にならない注意点
給与から天引きされた社会保険料は源泉徴収票に集計済みのため、確定申告で社会保険料控除欄に転記するだけで完結します。事業の経費にも入れるという誤った処理をすると、二重控除となり修正対象になります。
6. 確定申告ソフトを使った実践フロー
自分でやるなら、どのソフトを使うのが現実的ですか?
freeeかマネーフォワードが2大選択肢。どちらも給与所得の入力フローがあるので、ソロコン加入者でも問題なく対応できます。
6-1. freeeでの入力フロー
- 事業所得の入力(売上・経費を仕訳)
- 確定申告メニューから「給与所得がある」を選択
- 源泉徴収票の4項目を入力
- 所得控除を入力
- 自動計算された結果を確認し、e-Tax送信
6-2. マネーフォワードでの入力フロー
- 事業所得の入力(売上・経費を仕訳)
- 「収入の追加」から給与所得を選択
- 源泉徴収票を見ながら数字を入力
- 所得控除を入力
- 申告書を出力、e-Taxまたは紙提出
6-3. どちらを選ぶか
| こんな方 | おすすめソフト |
|---|---|
| 会計の知識ゼロ・初年度 | freee会計(質問形式で進む) |
| 既に簿記の基礎知識あり | マネーフォワード(自由度高い) |
| 価格重視 | やよいの青色申告オンライン(初年度無料) |
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7. 初年度に陥りやすい7つのミスと回避策
初めての確定申告で失敗しやすいポイントを教えてください。
7つあります。これだけ覚えておけば致命的なミスは避けられます。
7-1. ミス①:給与所得の入力忘れ
事業所得だけ申告して給与所得を書き忘れる初歩的ミス。源泉徴収票が手元にあるか必ず確認してください。書き忘れると無申告扱いになる可能性があります。
7-2. ミス②:会費を経費に計上
ソロコンシェルジュへの月額会費を「諸会費」「福利厚生費」などの経費科目で計上するミス。会費の実態は社会保険料関連の個人支出のため、事業主貸として処理するのが正解です。
7-3. ミス③:社会保険料の二重控除
給与から天引きされた社会保険料を、社会保険料控除に入れつつ、事業の経費にも入れるという二重処理のミス。給与天引き分は社会保険料控除のみに記入してください。
7-4. ミス④:源泉徴収税額の転記忘れ
源泉徴収税額を申告書に転記し忘れると、既に納付済みの所得税が差し引かれず、二重納税状態になります。還付金が受け取れなくなるため必ず記入してください。
7-5. ミス⑤:移行年の国保保険料の入力漏れ
ソロコン加入初年度は、加入前に支払った国保・国民年金の保険料が社会保険料控除の対象です。これを忘れると数万〜十数万円の節税機会を逃します。
7-6. ミス⑥:扶養家族の二重申告
ソロコン加入により家族を扶養に入れた場合、その家族の社会保険料を「自分が支払った」として控除に入れるのは誤りです。扶養に入った時点で家族分の保険料負担はなくなっています。
7-7. ミス⑦:ふるさと納税の上限見直し忘れ
ふるさと納税の上限額は所得をベースに計算されます。給与所得が加わると総所得が変動するため、上限額も変わります。シミュレーションサイトで再計算してください。
⚠️ 注意
確定申告は税務署が後から内容を検証することがあります。不適切な処理は税務調査で指摘されると追徴課税の対象となります。少しでも迷う場合は、税理士に確認するか、税務署の事前相談を活用してください。
8. よくある質問Q&A
Q1. ソロコンシェルジュ加入で確定申告は不要になりますか?
なりません。本業の事業所得がある以上、確定申告は引き続き必要です。ソロコンシェルジュからの給与は運営会社で年末調整されますが、それだけでは事業所得分の申告が完結しないため、事業所得と給与所得を合算して確定申告する必要があります。
Q2. 源泉徴収票はいつ届きますか?
運営会社から、年が明けた1月頃にEsia-Zero(給与・勤怠管理システム)上または郵送で交付されます。1月末を過ぎても届かない場合は運営会社に問い合わせてください。
Q3. 確定申告ソフトは何を使えばいいですか?
freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの青色申告オンラインのいずれも、給与所得+事業所得の二重申告に対応しています。会計初心者ならfreee、簿記の知識があるならマネーフォワードがおすすめです。
Q4. 税理士に依頼すべきですか?
初年度は税理士に1度依頼するか、税務署の事前相談を活用するのが安全です。2年目以降は前年の申告書を参考に自分でも進めやすくなります。スポット税理士なら1回数万円から依頼できます。
Q5. ふるさと納税の上限はソロコン加入で変わりますか?
変わります。給与所得が加わると総所得が増えるため、ふるさと納税の上限額も変動する可能性があります。ふるさと納税ポータルサイトのシミュレーション機能で再計算するか、税理士に確認してください。
Q6. 給与所得が103万円以下なら申告不要では?
給与所得単独の話なら一見そう思えますが、ソロコン加入者は本業の事業所得があるため、合算申告が必要です。給与所得は103万円以下でも、事業所得と合算した時の総所得で税額が決まります。
Q7. 確定申告で還付になるか納税になるか、目安はありますか?
事業所得が多い方は追加納税、事業所得が少なめor赤字の方は還付になる傾向です。給与から天引きされた所得税の額と、合算後の最終所得税の額の差で決まります。ソフトを使えば確定申告書作成時に自動的に表示されます。
Q8. 青色申告特別控除65万円は引き続き使えますか?
使えます。給与所得が加わっても、事業所得側の青色申告特別控除(最大65万円)は引き続き適用可能です。e-Taxで申告するか、電子帳簿保存の要件を満たすことが65万円控除の条件です。
Q9. 家族を扶養に入れた場合、家族の収入はどう申告しますか?
扶養に入れた家族の収入が一定額以下なら、配偶者控除・扶養控除の対象になります。家族自身の所得が48万円超(給与のみなら103万円超)の場合、家族側で別途確定申告が必要になることがあります。
Q10. 移行年の国保保険料は社会保険料控除に入れていいですか?
入れてください。ソロコン加入前にその年に支払った国保・国民年金保険料は、ソロコンの社保切替後も社会保険料控除の対象です。納付通知書や領収書を保管しておき、申告書に合算してください。
9. まとめ|「初年度の不安」は仕組みを理解すれば消える
聞いてみると、思ったより複雑じゃないですね。
そう、本質的にやることが増えるのは「源泉徴収票の数字を4箇所に転記する」ことだけです。確定申告ソフトを使えば、そのフローも自動誘導してくれます。
9-1. ポイント整理
✅ 結論ポイント
- ソロコンシェルジュ加入後の確定申告は「事業所得+給与所得」の二重申告
- 運営会社が年末調整するが、それだけでは完結せず確定申告は必須
- 追加で必要なのは源泉徴収票の4項目転記のみ
- 会費は経費にせず、事業主貸として処理
- 給与天引き分の社会保険料は社会保険料控除に転記
- 初年度は税理士相談か税務署の事前相談を活用するのが安全
9-2. 結論3行サマリー
💡 結論
① ソロコン加入で確定申告は「2種類の所得を合算する」形に変わる
② 追加作業は源泉徴収票の数字を申告書に転記するだけで、本質的な複雑さは小さい
③ 初年度は税理士か税務署の力を借り、2年目以降は自分で進めるのが現実的
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※本記事は税理士監修ではありません。個別の税務処理は必ず顧問税理士にご確認ください。



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