最終更新日:2026年10月3日
「個人事業主、フリーランスでも社会保険・厚生年金に加入できる」と案内している一般社団法人フリーランス支援組合。2026年10月3日時点でも公式サイトは稼働していて、申し込みフォームも開いています。
この記事では、支援組合の公式サイト(サービス紹介・よくある質問)に書かれていることだけを読み、料金・働き方・退会の条件を整理したうえで、2026年9月14日の厚生労働省の通知と照らし合わせて、契約前に確認しておきたい点をまとめます。運営への取材は行っておらず、適法か違法かを判定する記事ではありません。
フリーランス支援組合って、まだ申し込めるんですよね?いくらかかって、何をするんですか?
公式のよくある質問に、料金も仕事の中身も書いてあります。そこを読むと、9月の通知で確認すべき点がはっきり見えてくるんです。順に見ていきましょう。
公式サイトで確認できた基本情報(2026年10月3日)
| 項目 | 公式サイトの表示 |
|---|---|
| 運営 | 一般社団法人フリーランス支援組合(東京都杉並区下高井戸5-10-2) |
| うたっている内容 | 「個人事業主、フリーランスでも社会保険・厚生年金に加入できる」 |
| 料金 | 「月額の手数料(38,500円)以外にかかる費用は一切ございません」 |
| 仕事の中身 | 「主に営業・広報のお仕事」「国民健康保険料のお支払いにお困りの方に対する弊社サービス(国民健康保険料の削減)のご案内」 |
| 働く時間 | 「働く時間は『月に5時間』です」「フレックス制」「完全在宅勤務」 |
| 給与 | 「毎年12月の給与支給のタイミングで源泉徴収票を発行」(給与の額は記載なし) |
| 労災・雇用保険 | 労災保険は加入(支援組合での活動に起因するケガのみ対象)。雇用保険は「法的な要件を満たせていないため適用になりません」 |
| 加入までの期間 | 申し込みから「2~3週間ほどで健康保険証が届きます」 |
| 退会 | 「いつでもご希望の日にちで退会ができます」。ただし「脱退月の前月までに退会の旨をお知らせください」 |
| 加入できない人 | 「他の会社の社会保険・保険組合に加入している方はご加入いただけません」 |
サービス紹介のページでは、国民年金と国民健康保険で月82,040円・103,040円払っている例と、会費38,500円の比較が示されています。
なお、よくある質問の「法律違反はないか」の答えには「詳しくはコチラ」として公式noteの記事へのリンクがありますが、2026年10月3日時点でそのnote記事は「ページが見つかりません」になっていました。
9月14日の通知と、公式FAQを並べる

2026年9月14日、厚生労働省は、個人事業主を勤務時間が極端に短い正規型の労働者として雇う形について、被保険者資格の扱いを示す通知(保保発0914第2号・年管管発0914第2号)を出しました。判断の枠組みは2つです。
📝 通知が示した判断の枠組み
①報酬が業務の対価として経常的な支払いと認められない:事業所に払う会費等が報酬を上回っている場合など(会費等は名称を問わない)
②業務が経常的な労務の提供と認められない:1週間・1か月の労働時間が常態的に極端に短い場合や、業務が「労働者相互間の研さん、業務の互助的な紹介等、相互互助的な連携に過ぎないもの」などにとどまる場合
①と②のいずれにも当たれば原則として資格なし、どちらか一方なら個別具体的に判断、という建て付けです。
これと支援組合の公式FAQを並べると、確認すべき点は次の3つです。
- 勤務時間:公式FAQは「働く時間は月に5時間」。通知は「極端に短い」の数値基準を示していないため、5時間がそれに当たるかは書かれていません
- 業務の中身:公式FAQは「国民健康保険料の削減」という自社サービスの案内(営業・広報)。これが通知の「業務の互助的な紹介等」に当たるかどうかは、実際の業務の中身によります
- 会費と報酬:手数料は月38,500円ですが、給与の額は公式サイトに書かれていません。①に照らすには、給与の額が要ります
【9月14日の通知と、支援組合の公式FAQ】
・勤務時間:通知「常態的に極端に短い場合」/公式FAQ「働く時間は月に5時間」
・業務の中身:通知「業務の互助的な紹介等にとどまる場合」/公式FAQ「弊社サービス(国民健康保険料の削減)のご案内」
・会費と報酬:通知「会費等が報酬を上回る場合など」/公式FAQ「月額の手数料38,500円」(給与額は記載なし)
※当たるかどうかは保険者が判断します
支援組合がこの通知に当たるかどうかを、当サイトは判断できません。判断するのは保険者(協会けんぽ・健康保険組合・日本年金機構)で、通知も「個別具体的に」判断するとしています。ただ、通知が名前を挙げた確認ポイントと、公式FAQに書かれている働き方が重なる部分があることは、検討する前に知っておく価値があります。
通知に当たったら、どうなるんですか?
通知そのものには、すでに加入している人をいつ・どう扱うかは書かれていません。ただ、9月にはソロコンシェルジュが通知を受けて加入者全員を9/14付で退職扱いにした例があります。加入中の人は、資格を失ったときの期限だけは先に押さえておいてください。
検討するなら:契約前に文字で確認したい5点
- 給与(報酬)の額と、手数料38,500円との関係(通知の①)
- 月5時間の業務の中身:何をするのか、指揮命令や勤怠の記録はあるか(通知の②)
- 9月14日の通知を受けた対応:仕組みを変えたのか、保険者と相談しているのか
- 資格を否認されたときの扱い:手数料の返金、さかのぼって取り消された場合の医療費・保険料の扱い
- 退会の締め切り:「脱退月の前月まで」の連絡が要るので、国民健康保険などに戻るタイミングと合わせて確認
口頭の説明ではなく、LINEのトークや書面など文字で残る形で確認しておくことをおすすめします。
加入中の人が、今確認しておくこと
- 自分の加入記録:ねんきんネットで厚生年金の加入記録を見ると、資格を取った日・失った日が公的な記録で確認できます
- 資格を失ったら:任意継続(退職日の翌日から20日以内)・国民健康保険(14日以内)・家族の扶養のどれにするかを期限内に決めます。手順は社会保険の資格を「退職扱い」で失ったらにまとめています
結局、申し込んでも大丈夫なんでしょうか?
大丈夫かどうかは、外からは決められません。ただ、通知が出た今は「給与はいくらで、どんな仕事を何時間するのか」を文字で答えてもらえるかが分かれ目です。答えがあいまいなら、見送るほうが安全だと思います。
よくある質問
Q1. フリーランス支援組合の料金はいくらですか?
公式のよくある質問では「月額の手数料(38,500円)以外にかかる費用は一切ございません」とされています(2026年10月3日確認)。給与の額は公式サイトに書かれていません。
Q2. 9月14日の厚労省通知の対象になりますか?
当サイトでは判断できません。判断するのは保険者です。ただ、公式FAQにある「働く時間は月に5時間」「弊社サービスのご案内(営業・広報)」は、通知が確認ポイントとして挙げた勤務時間・業務の中身に関わるため、契約前に詳しく確認しておく価値があります。
Q3. やめるときはどうすればいいですか?
公式FAQでは、いつでも希望の日に退会できる一方、「脱退月の前月までに退会の旨をお知らせください」とされています。退会後は国民健康保険・任意継続・扶養のいずれかに切り替えます。
まとめ
- フリーランス支援組合は2026年10月3日時点で稼働中。手数料は月38,500円、仕事は自社サービスの案内(営業・広報)で「月に5時間」
- 9月14日の通知が示した確認ポイント(勤務時間・業務の中身・会費と報酬)と、公式FAQの働き方には重なる部分がある
- 通知に当たるかは保険者が判断する。給与額・業務の中身・否認時の扱いを、契約前に文字で確認を
- 公式FAQがリンクしている「法律違反はないか」を説明する公式note記事は、10月3日時点で表示されない
▶ 関連:社保NEXTとは?運営会社・仕組み・料金を公式情報だけで検証/全個連は社保の案内をやめた?/フリーランス互助会が「一時サービス停止」に
この記事の検証方法(透明性のために)
2026年10月3日に、フリーランス支援組合の公式サイト(freelance-support.info)のトップページ・サービス紹介・よくある質問を直接確認しました。9月14日の通知は厚生労働省の原文PDFを全文読んだうえで要約しています。運営・会員への取材や問い合わせは行っていません。内容は確認日時点のもので、今後変わる可能性があります。



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