iDeCoは個人事業主どこで始める?金融機関の選び方と手数料(2027年1月から月186円)・12月から月7.5万円・入れない人【2026年】

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最終更新日:2026年10月9日

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iDeCo(個人型確定拠出年金)は、個人事業主・フリーランスにとって数少ない「自分で作る退職金」です。2026年12月分からは、個人事業主(国民年金の第1号被保険者)の掛金の上限が月6.8万円から月7.5万円に上がります。

この記事では、個人事業主がiDeCoをどの金融機関で始めればいいか、手数料はいくらかかるか(2027年1月から変わります)、加入できない人・すでに入っている人が金融機関を変える方法を、国民年金基金連合会と各社の公式情報で整理します。

先に結論

  • 選ぶのは運営管理手数料が0円の金融機関(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)。毎月の手数料は今171円、2027年1月の引き落とし分から186円
  • 個人事業主の上限は2026年12月分から月7.5万円(国民年金基金・付加保険料と合計)。増やすなら自分で掛金の変更手続きが必要
  • 国民年金を免除・納付猶予されている人は加入できない(障害基礎年金を受けている人などを除く)
  • 掛金は所得税・住民税を下げるが、国民健康保険料は下がらない
  • 金融機関を変えると、移る前の金融機関に4,400円(SBI・楽天・マネックスの場合)
セツヤくんセツヤくん

iDeCoを始めたいんですけど、銀行も証券会社もたくさんあって、どこがいいのか分かりません。

イソロくんイソロくん

iDeCoは一度始めると基本的に60歳まで続けるから、毎月かかる手数料の差が効いてくるんだ。まずは手数料の仕組みから見よう。

1. iDeCoの手数料は3か所に払う

iDeCoの手数料は、国民年金基金連合会・信託銀行(事務委託先)・金融機関(運営管理機関)の3か所に払います。このうち金融機関によって違うのは運営管理手数料だけです。

iDeCoの毎月の手数料(運営管理手数料0円の場合):国民年金基金連合会 今105円→2027年1月引落分から120円、信託銀行66円、金融機関0円、合計171円→186円
支払先今2027年1月26日の引き落とし分から
国民年金基金連合会105円(掛金を出すたび)120円(月額)
信託銀行(事務委託先)66円/月66円/月
金融機関(運営管理手数料)0円(SBI・楽天・マネックスなど)0円
合計171円/月186円/月

加入するときは別に2,829円(国民年金基金連合会)がかかります。国民年金基金連合会は、物価・人件費の上昇を理由に、2027年1月の引き落とし分から加入中の手数料を月120円にします。年単位で掛金を出している人も、拠出する月数×120円がかかります。

運営管理手数料を取る金融機関もあるので、まず運営管理手数料が0円かどうかを確かめます。SBI証券は「初期手数料や運用時の月々の口座管理手数料はない」、楽天証券は「残高、積立額、期間にかかわらず条件なしで誰でも無料」と公式に案内しています。

2. 運営管理手数料0円の中から選ぶポイント

手数料が同じなら、次の3つで選びます。

  1. 運用商品のコスト:同じような投資信託でも、商品ごとの信託報酬(保有中にかかる費用)は違います。長く続けるほど差が出るので、使いたい商品の信託報酬を各社の商品一覧で比べます
  2. オンラインで手続きできるか:掛金の変更などをマイナポータル経由のe-iDeCoで手続きできるかは、金融機関ごとに違います。2026年12月の上限引き上げで掛金を増やしたい人は特に確認しておきます
  3. すでに口座がある証券会社か:NISAなどで使っている証券会社なら、画面の操作に慣れていて管理もまとめやすくなります

代表的な運営管理手数料0円の金融機関の公式ページです。

運営管理機関の一覧と各社の手数料は、iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)でも確認できます。

セツヤくんセツヤくん

国民年金、去年は払えなくて免除してもらったんですけど、iDeCoには入れますか?

イソロくんイソロくん

そこが個人事業主の落とし穴なんだ。国民年金を免除や猶予されている間は、iDeCoには入れない。未納の月は掛金も出せないんだよ。

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iDeCoの口座は、SBI証券や松井証券でも開設できます。取り扱う商品や手数料は各社の公式サイトで確認してください。SBI証券 iDeCo/松井証券【iDeCo】
iDeCoは元本割れの可能性がある商品も選べ、原則60歳まで引き出せません。

3. 個人事業主がiDeCoに入れない・掛金を出せないケース

  • 国民年金保険料を免除されている(一部免除を含む):加入対象外。ただし障害基礎年金を受けている人などは加入できます
  • 国民年金保険料の納付を猶予されている:その期間は加入者になれません
  • 国民年金保険料が未納の月:その月のiDeCoの掛金は納付できません

国民年金の免除・猶予を使うかどうかと、iDeCoに入るかどうかは、セットで考える必要があります。免除の損得は国民年金の免除は「しない方がいい」のかで整理しています。

4. 2026年12月から上限が月7.5万円に。増やすなら手続きが必要

個人事業主(第1号)の掛金の上限は、国民年金基金・付加保険料と合わせて月6.8万円から月7.5万円に上がります(2026年12月分=2027年1月引き落とし分から)。ただし掛金は自動では増えません。増やしたい人は、加入している金融機関で専用の届出書による事前受付(2026年9月ごろから受付中・締切は金融機関ごと)か、e-iDeCo(2026年12月1日〜24日)で手続きします。詳しくはiDeCo改正2026|フリーランスの掛金上限が月7.5万円ににまとめています。

付加年金(月400円)や国民年金基金に入っている人は、その分を差し引いた額がiDeCoの上限です。付加年金との関係は付加年金は月400円で年金が増えるを参照してください。

セツヤくんセツヤくん

iDeCoを満額にすれば、国保も下がりますよね?

イソロくんイソロくん

そこはよくある勘違いなんだ。iDeCoの掛金で下がるのは所得税と住民税だけ。国保の計算には使われないから、国保を下げたいなら経費と青色申告が先だよ。

5. iDeCoで下がるもの・下がらないもの

  • 下がる:所得税・住民税(掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除の対象)
  • 下がらない:国民健康保険料(国保の所得割は「事業所得−基礎控除43万円」で計算し、iDeCoなどの所得控除は使わない)

理由はiDeCo・小規模企業共済で節税しても国保は1円も下がらないで詳しく書いています。国保を下げるなら、経費と青色申告特別控除です(青色申告の承認申請と特別控除)。小規模企業共済との使い分けはiDeCo×小規模企業共済 徹底比較にまとめています。

6. すでに入っている人が金融機関を変えるには

運営管理手数料がかかる金融機関で始めてしまった人は、途中で金融機関を変えられます。

  • 移る先の金融機関に、変更(移換)の書類を申し込む
  • 移る前の金融機関に手数料がかかることがある(SBI証券・楽天証券・マネックス証券から他社へ移る場合は4,400円)
  • 移換のあいだ、資産はいったん現金にして移されるので、その間は運用されない

「今の運営管理手数料(月額)×これから続ける月数」と、移換にかかる手数料を比べて判断します。

よくある質問

Q1. 個人事業主のiDeCoはどこで始めるのがいいですか?

まず運営管理手数料が0円の金融機関(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)から選びます。そのうえで、使いたい商品の信託報酬、e-iDeCoでの手続きの可否、すでに口座がある証券会社かで決めます。

Q2. iDeCoの手数料はいくらですか?

運営管理手数料0円の金融機関なら、毎月171円(国民年金基金連合会105円+信託銀行66円)です。2027年1月26日の引き落とし分から連合会の手数料が月120円になり、合計186円になります。加入時は別に2,829円かかります。

Q3. 個人事業主の掛金の上限はいくらですか?

今は国民年金基金・付加保険料と合わせて月6.8万円、2026年12月分から月7.5万円です。増やす場合は、金融機関での事前受付かe-iDeCo(2026年12月1日〜24日)で掛金の変更手続きが必要です。

Q4. 国民年金を免除されていてもiDeCoに入れますか?

入れません。国民年金保険料の免除(一部免除を含む)・納付猶予を受けている期間は加入できません(障害基礎年金を受けている人などを除く)。未納の月は掛金を納付できません。

Q5. iDeCoで国民健康保険料は下がりますか?

下がりません。iDeCoの掛金は所得税・住民税の所得控除で、国保の所得割の計算には使われません。

出典:国民年金基金連合会「iDeCo加入者に係る手数料を見直します」(令和9年1月の掛金引落しから適用)、iDeCo公式サイト「加入資格・掛金・受取方法等」、楽天証券「手数料」、SBI証券FAQ「個人型確定拠出年金ではどのような費用がかかりますか」、マネックス証券 手数料資料(iDeCo公式サイト掲載)、厚生労働省「2025年の制度改正」

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